その手を二度と離さない

BY.櫻

 

 

その日は午後から1組の教室では会議で。

と言っても重苦しい内容の話し合いではないので、いくつかのグループに別れて和気あいあいとしていて教室内は騒がしかった。

 

速水と舞の会話を聞いていた壬生屋は、頭のリボンが引っ張られる気配がして後を振り向いた。ら・・・

そこには何と!壬生屋とは犬猿の仲の瀬戸口が壬生屋の背後でリボンを抜き取って壬生屋の赤いリボンに口付ている。

その光景を見て怒りと恥ずかしさでカーッと頭に血が昇る壬生屋。

それというのも・・・壬生屋は何故か最近やたらめったら瀬戸口にからかわれていたからである。

「か・・・返して下さい!」

周りの会話を邪魔しない様に小声で壬生屋が瀬戸口からリボンを取り返そうとしたが、

壬生屋より頭ひとつ背の高い瀬戸口から取り返す事が出来る筈もなく、壬生屋の手は虚しく空を切るばかりで。

瀬戸口は壬生屋にリボンを取られない様に、手が届くか届かない位置でリボンをヒラヒラさせている

「拾ったのは俺だから俺の物♪」

小馬鹿にする様な笑い方で壬生屋を煽る瀬戸口。

「な・・・・何を子供じみた事を!」

勿論怒って応戦する壬生屋。

「返して下さい!・・返して!!」

「い・や・だ☆」

暫くの押し問答の末に瀬戸口の指から“はらり”とリボンが滑り落ち一斉に上がる声

「あ!」

「あ!」

床に落ちたリボンを瀬戸口と壬生屋が先を争うように取ろうとして机下でかち合う

しかし武道を嗜んでいる俊敏な壬生屋の方が先にリボンを掴み取り、そしてそのまま立ち上がろうとした。が・・・

くんっ・・と髪を何かに捕まれ

立ち上がる亊が出来ずに焦りと苛立ちでその立ち上がれない原因であろう瀬戸口を壬生屋は睨みつけた

何をするんですか!?

と言おうとしたら、ぐい!と顔を引き寄せられ・・・

「・・んっ・・んんっ!!!!!」

 

ハッ!と気がつくと瀬戸口に噛みつかれる様に接吻されていて!!!

壬生屋の頬に両手を添えてがっしり離さない瀬戸口

突然のあまりの出来事にショックで愕然としている壬生屋の口内に瀬戸口の舌がするりと侵入する

舌を絡め取られ吸われて、口内のぬるりとした感触にパニックに陥る壬生屋

「ふ・・んぅ・・むぅ〜〜〜〜!!!」

壬生屋が慌ててもがいても接吻の濃度だけが上がって行き・・・

キスが初めての壬生屋は鼻で呼吸する事が分からずに仕舞には酸欠に陥り茹で蛸になった。

ガタッ・・・ガタガタ・・・

「ん???」

話し合いの途中で不審な物音に気がついて視線を向ける舞。

壬生屋と瀬戸口が机の下で何かしているが舞の位置からでは確認は出来なかったので、舞は不審に思って二人に問い掛けた

「壬生屋?瀬戸口?二人共机の下で何をしておるのだ?」

舞の一声でぴくり!!!と、途端に静かになる机の下の攻防戦。

「い〜や〜何も♪。」

そのまましれっと立ち上がる瀬戸口

壬生屋も何も無かった様に立ち上がろうとしたが、腰が抜けてしまったのか、へなへなと床に座り込んでしまう。

その様子を見て心配する速水

「壬生屋さん?顔赤いよ?どうしたの」

「な・・・・何でもありませんッ!」

壬生屋は半泣きでヨロヨロと立ち上がり口元を胴衣の袖で拭うと、キッ!と瀬戸口を睨みつけたが

瀬戸口は鼻歌を歌いながらその視線を軽く受け流す。

「〜〜〜!!!!!」

壬生屋は己の怒りを納めようと必死になって呼吸を整えた。

『心頭滅却・・心頭滅却・・・蚊に刺されたと思えばいいのよ・・・そうよ・・・彼は老若男女見境ない獣なんですからッ・・・

きっと、わたくしをからかっているだけ・・・なのだから・・・』

 

気を取り直して話し合いの輪に戻った壬生屋だったが、その隣にしれっと立つ瀬戸口

壬生屋は身の危険を感じて即座に離れようとしたが後ろ手に手を引かれ、他の人が見ない位置で手を瀬戸口に握られてしまった。

また直ぐに顔を赤くする壬生屋。小声で必至に瀬戸口に抗議する

「は・・・離して・・くださいっ・・・!!」

「イ・ヤ・だ。」

笑いながら即答する瀬戸口

「ど・・どうしてこんな嫌がらせばかりするんですか!」

泣きそうな顔で瀬戸口を睨む壬生屋に対して瀬戸口はきょとんとした顔で言い返した

「嫌がらせ?それは違うぞ。」

「なっ・・!!!これのどこが嫌がらせではないと言うのですか!」

「キスしたり手を繋ぎたいのはお前さんを好きだから。」

壬生屋は一瞬瀬戸口の言った言葉が理解出来ず思考回路が停止した。

「・・・え?」

何を・・・言ってるの?だって・・・わたくしは貴方に嫌われている・・筈・・ですわよね???

目の前の男の顔を凝視して訝しげに眉を顰める壬生屋。

やはりいつもの様にからかわれているのであろうか・・・?

すると瀬戸口は至極真剣な眼差しで壬生屋の手を掴み

「もう見す見すこの手を離すのは嫌なんだ。後悔はしたくない・・・。」

「???・・・い・・一体突然何を・・」

壬生屋は突然脈略のない意味不明な事を言う瀬戸口を問いただそうとしたが唐突に二人の背後から声がした・・・

 

「で?二人は何処までいってる訳?」

第3者の声に壬生屋がハッと振り返ると・・・

そこにはいつの間にか2組の新井木が瀬戸口と壬生屋の後ろからニタ〜ッと笑いながら立っていて、

まるでインタビューでもしているかの様に手をマイク代わりに構えている。

「なっ!?新井木さんッ!どうして・・」

壬生屋は慌てて離れようとして瀬戸口の体を突き飛ばしたのだが瀬戸口の体はビクともしなかった。

「ん〜聞きたいか?」

そう言いながら壬生屋の肩を引き寄せてる瀬戸口

「○×△〜〜〜!!!」

言葉にならない悲鳴を上げる壬生屋。全身が朱に染まる。

「もっちろーん!だって犬猿の二人がvvvだよ?事実だったら大スクープだもんね〜♪」

新井木が目をキラキラさせて二人に詰め寄った。

すると瀬戸口はコホン…と咳をすると徐に語り出した。

「よぉし!じゃあ教えてやろう!俺達の仲は海よりも深い関係だ!」

「なっ!?」

いきなり身に覚えのない亊を言われ恥ずかしさと怒りで眉根をつり上げる壬生屋。

「ええ〜っ?未央りんたらいつの間に瀬戸口と〜?不潔ぅ〜!じゃあ二人の関係はもう最終段階な訳だね?」

ニヤリと笑う新井木の質問をさらりと受け流す瀬戸口。

「それは企業秘密だな。」

「またまた〜愛の伝道師なんだからエッチの1回や2回はしてるんでしょう?」

“エッチの1回や2回”

新井木のその言葉に慌てて真っ赤になって否定する壬生屋。

「キスしかしてません!それも今さっき無理矢理に奪われたのですッ!」

顔を真っ赤にして大声で否定する壬生屋

教室中の視線が壬生屋に集まった。

「お・・オイ壬生屋。声でかすぎ。外に筒抜けだぞ」

壬生屋の大声は隣の教室迄聞こえてしまった様で2組の人間迄もがわらわらと集まり入口からこちらを覗いている。

己の失態に気がつき途端に頭の先から爪先迄更に真っ赤になる壬生屋

「いや〜んvvvv瀬戸口ったらダイタン!無理矢理未央りんのファーストキス奪ったの?やるねぇ〜流石愛の伝道師!」

新井木が肘で瀬戸口を突く。

「オイオイもうその辺にしておいてくれないか?俺のお姫樣はナイーブだからな」

瀬戸口が苦笑いして壬生屋を見ると、壬生屋は泣きそうな顔で肩を震わせていて・・・

周りの好奇な視線に曝され壬生屋は耐えられなくなり

「〜〜〜〜!!!!もうっ・・・・・・・・イヤーーーーーー!」

泣きながら壬生屋は走って教室を飛び出てしまった。

「あらら」

「ほ〜ら言わんこっちゃない」

瀬戸口は溜息をついて壬生屋が出ていったドアを見つめた。

 

 

 

それから数時間経った放課後・・・

屋上で寝っ転がり煙草をふかしている瀬戸口

階段を上がってきた速水は瀬戸口に声を掛けた。

「煙草は20歳からだよ。瀬戸口。」

瀬戸口は視線を速水に向け穏やかに微笑む。

「嗚呼・・・速水か。いいんだよ俺は。精神年齢は1000歳越えているから」

苦笑いしながら瀬戸口の横に座る速水

「何言ってんだか・・・瀬戸口この間誕生日来たから17歳じゃない。」

「外見と中身は違う事もあるんだよ」

「ま。いいけどね・・・所でさぁ・・」

「あん?」

「何焦ってんの?瀬戸口らしくないなぁ〜」

「ん?壬生屋の事か?」

「あんな迫り方したら誰だって逃げちゃうよ?初心な壬生屋さんなら尚更。」

「嗚呼。分かっている・・・つもりなんだが・・・どうも加減ができないらしい。」

瀬戸口の言葉に目を見張り驚く速水。瀬戸口の亊はもっと精神的に大人だと思っていたのだ

「愛の伝道師ともあろう君が余裕ないんだね。壬生屋さんにベタ惚れなんだ?(笑)この間迄苛めてたのに・・・」

笑いを堪えながら見ると瀬戸口は少し頬を赤らめていた。

「それを言うなよ速水。後悔しているんだから。そうだな・・・壬生屋には惚れてはいるが・・イヤ・・もっと凄いかも」

照れながら答える瀬戸口に溜息をつき呆れる速水

「ヤレヤレ・・・壬生屋さんも大変だ・・・」

「なぁにその内嫌でも慣れてくれるさ。イヤ、慣れてもらわないと困るな。」

「ハハハ・・・壬生屋さんに同情しちゃうよ」

「そういうお前さんだって芝村にメロメロだろうが!」

瀬戸口が茶化す様に言い返すと

「だって舞は僕のカダヤだもん」

真面目に言い返す速水。

一瞬の絶句の後に瀬戸口は笑いながら

「言ってくれるな・・・惚気か?」

と、言うと。

「違うよ事実だよ。」

満面の笑みで返す速水。

「ハハッ。かなわんよ速水、お前さんには。」

瀬戸口は己の想いを素直に言える速水が少しだけ羨ましいと思った。

 

 

 

 

それから暫く速水と話していたが、舞に呼ばれ階下に降りていく速水。

その速水と入れ替わる様に屋上に壬生屋が上がって来て寝そべっている瀬戸口に視線を向けた

「・・・・・・。」

少し思い悩んだ末におそるおそる瀬戸口に声を掛ける壬生屋。

「あの・・・瀬戸口さん・・」

「ん?壬生屋か・・・さっきは・・・悪かったな」

瀬戸口は壬生屋に気がついて柔らかく微笑む

「イエ・・・わたくしが・・・大声を出したのが・・・悪いのですから・・・」

壬生屋は俯いた

「?お前さんは何も悪くないだろう?俺が一方的にした亊だ。」

「それは・・・そうですが・・」

「恥ずかしい思いをさせてすまなかったな・・・これからは・・・距離を置くから・・・」

 

「や・・・嫌ですっ!!!」

突然声を荒げる壬生屋に戸惑いの色を見せる瀬戸口

「え?・・・嫌じゃ・・ないのか?」

「せ・・・瀬戸口さんは・・わたしを好いて下さっているのではないのですか?」

「ああ。そうだ。」

「だったら・・・」

壬生屋は涙ぐんで言葉に詰まる

瀬戸口は戸惑いながら起き上がり壬生屋に問い掛けた

「いいのか?お前さんに触れても。」

瀬戸口のその言葉にぴくんと壬生屋の肩が震えた

「歯止めが効かないぞ?今の俺は。行くとこ迄直ぐに行っちゃうぞ?」

「か・・・構いません・・・貴方に・・嫌われる・・よりは・・・」

必死な壬生屋を可愛いなぁ〜と心の中で思いながら、今迄の壬生屋に対しての自分の態度に壬生屋に対して平謝りしたくなる瀬戸口。

 

其れというのも・・・

瀬戸口は壬生屋に対して情け容赦なく冷酷無比だった。

壬生屋只一人に。

世界中で只一人許せない存在だった・・・

1000年以上恋い焦がれてきた愛しい女神・・シオネに似ていたから・・

なまじ似ているからシオネと全然性格が違うので苛々して嫌悪感だけが膨らんでいった。

心はシオネに操を立てていたから・・・

無意識に彼女に惹かれてゆく己の心が許せなくて・・・

だからその怒りの矛先を彼女に向けてしまい今迄本当に沢山・・・泣かせてしまった。

・・・しかし惹かれるのもその筈。彼女はそのシオネの転生体だったのである。

もうシオネとしての記憶は彼女にはないが、俺に嫌われていた頃の記憶はしっかりある様だった。

だから俺が急に態度を豹変させたみたいで戸惑っているのだろう・・・無理もない。

 

瀬戸口は自虐的に微笑むと

「そうか・・・・。なら・・・おいで、壬生屋。」

瀬戸口は自分の膝をポンポン叩いてここに座れと壬生屋に目で訴えた

頬を赤くしながら壬生屋は瀬戸口の前に立ち少し悩み・・・膝に腰かける。

“ふわり”と壬生屋の甘い体臭が瀬戸口の鼻孔を掠め、一気に体の細胞が騒ぎだす

そっ・・・と、壬生屋の細い腰を抱きしめる瀬戸口

「パイロットなのに意外に華奢だなお前さん」

「あ・・・貴方こそ・・・意外にがっしりしてるんですね。オペレーターなのに。」

「脱いだらもっと凄いぞ。オレの裸見たい?」

「ふ・・不潔・・です・・・」

赤くなって瞳を閉じ顔を伏せる壬生屋。

瀬戸口はフッと笑うと壬生屋の耳元で囁いた

「俺は多分・・・これから数えきれない位お前さんを愛して・・・抱くぞ?

だから・・・それが嫌なら今すぐ俺の腕の中から逃げてくれ・・・」

「え?・・・」

「でもお前さんが逃げても俺はずっと追いかける・・・思い続ける・・・求め続ける・・・その・・愛して・・いるから・・・」

目をぎゅっと瞑っていた壬生屋が蒼い双眸を真っ直ぐに瀬戸口に向け

「瀬戸口さん・・・・わたくしは・・・」

震える指を瀬戸口の胸元にそっと触れて伏し目がちに呟いた

「貴方が好き・・・どうしょうもない位・・・貴方が溺愛している幼いののみさんにすら嫉妬してしまう位・・・

貴方に愛される為なら・・・誰かを不幸にしても構わないって思っているのです・・・

醜い心・・・卑怯で汚い・・・こんなわたくしを・・本当のわたくしを・・・貴方は愛してなどくれません・・・」

壬生屋の告白に瀬戸口の胸も熱くなった。

「愛しているとも」

瀬戸口はそう言うと壬生屋の身体を強く抱き寄せた。

「俺だって醜い心を持っている。お前さんが嫌がって・・逃げようとしたら無理矢理抱いてしまおうとか・・・

他の男の物になったら奪い去ってやろうとか・・監禁してしまおうとか・・・

それこそ両手両足両目を奪いどこへも行けなくしてやろうとか・・・思ってる・・・

俺の方がお前さんよりよっぽど卑怯で汚いぞ?」

 

思いがけない瀬戸口の告白に驚く壬生屋。

彼が自分にそんな想いを抱いていたとは思いもしなかった。

「ふふっ・・そんな亊しなくともわたくしは・・・貴方が好きなのですよ?」

壬生屋は微笑みながら瀬戸口の頬をそっと指で撫でる。

瀬戸口は愛おしそうに壬生屋を見つめ・・・壬生屋の指に自分の指を絡めた・・・そして遠慮がちに

「壬生屋・・・キス・・しても・・いいか?」

「はい。」

己を見上げる壬生屋の潤んだ瞳が強烈に女としての色香を纏い瀬戸口を煽る

いっそこのまま本当に今この場で抱いてしまおう・・・か

瀬戸口が壬生屋に接吻ようと顔を寄せたら・・・

 

 

 

 

「奥様達聞きまして?二人ともサドッけがある様ですわよ?拘束に監禁に奪略愛!んま〜!!!穢らわしいっ!」

どこに隠れていたのか善行がなよっとして現われた

「あら♪こんな人目のある所で結ばれ様なんてぇ〜非常識だわねぇ〜」

続けて原素子ニヤニヤしながら二人を見つめている

「いやん☆不潔よん!!!壬生屋をそんな娘に育てた覚えはないわっ!」

オカマ言葉の若宮もなよっと登場。

奥様戦隊が現れた!!!

 

 

「お前さんらなぁ・・・・」

苦虫を噛み潰した様な表情の瀬戸口。

奥様戦隊に覗かれ茶々を入れられ、折角のいい雰囲気が台無しになってしまった。

「あ〜〜〜〜〜〜もう〜〜〜〜!!!!!」

瀬戸口が空を見上げ顔を手で覆い盛大に溜息をつく。

 

そして暫くして気を取り直した瀬戸口はそっと・・・苦笑いしながら

「続きは又今度な。壬生屋」

と、壬生屋の耳だけに聞こえる様に囁く。

当の本人は人に見られた恥ずかしさで全身茹で蛸にして口を金魚の様にパクパクさせていた

「さて。と・・・・・」

徐に立ち上がる瀬戸口。

「・・・え?・・・あ?瀬戸口・・・さん?」

抱き上げられ戸惑う壬生屋。に無邪気に瀬戸口は微笑むと

「逃げるぞ!」

と、言って壬生屋を抱きかかえたまま脱兎の様に逃げ出す瀬戸口

 

「あ!逃げたぞ!追え〜!!!!!!」

逃げた二人の後を慌てて追う奥様戦隊!

「待てるかぁあああああああああ!!!!!!!俺達の愛の語らいを邪魔すんなーーーーーーーー!!!!」

笑いながら走る瀬戸口。瀬戸口に抱き上げられ微笑んでいる壬生屋

 

 

 

瀬戸口は走りながら壬生屋を愛おしそうに見つめ話しかけた

「俺達の関係はこれからが真剣勝負だからな?壬生屋」

瀬戸口の腕の中で花が綻ぶ様に微笑み返す壬生屋

「はい。お手柔らかにお願いします。」

一瞬壬生屋の笑顔に見惚れる瀬戸口。顔を綻ばすと

「たまらんな・・・お前さんの笑顔は。」

瀬戸口は破顔して心から幸せそうに笑った。

 

 

 

これからはずっと一緒だ・・・・

もう・・・

お前さんを・・

その手を二度と離さない

 

二人で幸せになろうな…

未央。

 

 

end.

作品紹介・・・つか言い訳チック

ヘボ作14作目は・・・いつも素敵な作品で沢山の萌えを頂いております某様宅のお祝い用にこっそり書いたのですが(汗)差し出がましい上に無駄に長くてヘボいのでちと自粛(笑)もっとピンポイントで萌えな文体書ける様になりたいです。ぬわんで私の文章ヘボ炸裂なのかしら・・・アワアワι

気持ちだけでも伝われば良いなぁ〜と(笑)と言う事で某様サイト2周年御目出度う御座居ま〜す。